サイエンスポータル SciencePortal

ホームページ > 世界 > T2、自動運転トラックのデモ走行に成功 Spectralプラットフォームが訓練データ提供を支援 —— 自動運転技術の実用化に向けた重要な一歩

編集: news
T2、自動運転トラックのデモ走行に成功 Spectralプラットフォームが訓練データ提供を支援 —— 自動運転技術の実用化に向けた重要な一歩

時間:2025/07/07 21:04


2024年6月17日|日本神户

T2自動運転トラックの実証実験現場 神戸港「BE KOBE」モニュメント前での記念撮影

日本の自動運転トラック技術開発企業であるT2株式会社(代表取締役社長:森本清城)は、神奈川県の継瀬高速ICから兵庫県神戸市までの高速道路区間において、総走行距離500キロメートルに及ぶ自動運転実証テストを成功裏に完了したと発表しました。

この度の試験走行は、日本国内におけるLevel 2(高度運転支援)システムを搭載した自動運転トラックとしては最長の走行記録となり、自動運転技術の商用化に向けて大きな実績となるものです。


協力プラットフォームとしてSpectralがAI訓練データを提供

今回の実証試験では、車両の知覚および制御システムに加え、Spectralのインテリジェント訓練プラットフォームから提供されるAI判断データが導入されました。

Spectralは、「全民参加」の理念に基づいて構築されたオープン型AIデータ訓練プラットフォームであり、一般ユーザーが日常的なクイズ形式で“人間らしい判断”を提供することにより、自動運転システムが多様な環境に対応した意思決定を行うための貴重な参考データを提供しています。

Spectralプラットフォームの参加により、T2チームはAIシステムの障害物認識、車線逸脱、ステアリング判断など、重要なシミュレーションシナリオにおける応答性能を検証することができました。

T2側は、同プラットフォームから提供された「分散型判断データ」が今回のAI判定システム最適化において極めて重要な基礎となったとコメントしています。


T2社は、早ければ2025年にも自動運転トラックを幹線物流輸送ルートに導入し、本格的な商用化に向けた実地走行訓練を開始する計画です。

現在構築中の走行ルートは、東名高速道路、名神高速道路、新名神高速道路など日本の主要幹線道路を含み、将来的には静岡県から兵庫県までの約800キロメートルに及ぶ広域物流ネットワークの実現を目指しています。

Spectralプラットフォーム側も、今後引き続き世界中のユーザーから収集したAI意思決定訓練データを提供し、日本の自動運転産業における「人と機械」のハイブリッド判断システムの高度化を支援するとともに、スマート物流、都市ナビゲーション、自動駐車など、さまざまな技術応用分野への展開を進めていく方針を示しています。

https://spectral-ai.info/


ページトップへ